三上博史さんといえば、1980年代から90年代にかけて数々のトレンディドラマで活躍した俳優です。
若い頃は「イケメン俳優」という印象が強く、都会的でちょっと影のある雰囲気も魅力でした。
そんな三上博史さんのイメージを大きく変えた作品のひとつが、1992年に放送されたドラマ『あなただけ見えない』です。
そして、このドラマを語るうえで絶対に外せないのが、三上博史さんが演じた「明美」。
私は当時、この明美を見て本当に怖かった。
今でも「あなただけ見えない」と聞くと、真っ先に思い出すのが、あの強烈な明美の姿です。
今回は、
「三上博史の明美って何だったの?」
「なぜ、あんなに怖かったの?」
「三上博史はどうやって明美を演じたの?」
という疑問を、私自身の記憶も交えながら振り返ってみたいと思います。
三上博史「あなただけ見えない」の明美とは?
『あなただけ見えない』は、1992年にフジテレビ系で放送されたサイコサスペンスドラマです。
三上博史さんが演じたのは、ひとりの人物でありながら、異なる人格を持つという非常に難しい役。
その人格のひとつが「明美」です。
高野淳平、青田和馬、そして明美。
三上博史さんは、この3つの人格を演じ分けました。
当時としてもかなり衝撃的な設定だったと思います。
しかも、明美は単純な「女装した男性」というキャラクターではありません。
女性らしい仕草や話し方をしながら、どこか不気味で、何を考えているのか分からない。
その不気味さこそが、明美の怖さだったのではないでしょうか。
明美はなぜあんなに怖かったのか?
私が明美を怖いと思った一番の理由は、見た目だけではありません。
もちろん、三上博史さんが女性の姿になって登場するインパクトは強烈でした。
髪型、メイク、口紅、イヤリング、女性らしい服装。
「えっ、三上博史がこんな姿に……?」
最初は、そんな驚きがありました。
でも、見ているうちに「女装している三上博史」という感覚がなくなっていくんです。
そこにいるのは、完全に別人の「明美」。
これが本当に怖かった。
特に怖いのは、明美の表情です。
女性らしい外見なのに、目つきや表情から感じるものは、とても冷たい。
そのギャップが、普通のホラーとは違う怖さを生み出していたように思います。
私にとって明美は「トラウマ級」だった
ここは、ぜひ私自身の感覚として書いておきたいところです。
私は当時まだ小学生から学生くらいの年齢でした。
そんな時期に『あなただけ見えない』を見たので、明美のインパクトは本当に強烈でした。
正直に言うと、私にとっては「トラウマ級」。
今でも三上博史さんを見ると、
「あの明美を演じていた人なんだよね……」
と思ってしまうくらいです。
普通、俳優さんが役を演じても、どこかに「本人」が見えるものですよね。
でも明美には、それが感じられなかった。
「三上博史さんが明美を演じている」というより、
「明美という人が本当に存在している」
ように見えたんです。
それが、当時の私には怖すぎました。
三上博史はなぜ明美をここまで強烈に演じられたの?
三上博史さん自身は、テレビドラマを「実験」のように捉えていたことを語っています。
普通の二枚目俳優として見られるだけではなく、
「こんな役もできるんだ」
と思わせるような、極端なキャラクターにも挑戦していたんですね。
『あなただけ見えない』は、まさにその姿勢が表れた作品だったのではないでしょうか。
当時の三上博史さんは、トレンディドラマで活躍する人気俳優。
いわゆる「イケメン俳優」のイメージもありました。
そんな俳優が、女性の姿になり、しかも一筋縄ではいかない人格を演じる。
普通なら、かなりの勇気が必要だと思います。
でも三上博史さんは、そこを振り切ってしまった。
だからこそ、明美は今でも強烈に記憶に残っているのだと思います。
「女装」だけでは終わらない明美の怖さ
「あなただけ見えない 明美」と検索すると、明美の女装姿に注目する人も多いと思います。
確かに見た目は衝撃的です。
でも、私は「女装だから怖かった」のではないと思っています。
むしろ、
「見た目と中身のギャップ」
が怖かった。
女性らしい姿をしているのに、漂っている空気が冷たい。
言葉遣いや仕草は女性的なのに、そこから感じるものはどこか異質。
そして、次に何をするのか予測できない。
この「読めなさ」が、明美の怖さだったのではないでしょうか。
今の時代なら、CGや特殊メイクなど、いろいろな演出方法があります。
でも当時は、俳優本人の演技力で「別人」を成立させる必要がありました。
そう考えると、三上博史さんの演技力は改めてすごいと思います。
三上博史の「あなただけ見えない」はイケメン俳優のイメージを覆した
三上博史さんといえば、『私をスキーに連れてって』や『君の瞳をタイホする!』など、若い頃のトレンディドラマを思い浮かべる人も多いでしょう。
私も三上博史さんといえば、まず「若い頃のかっこいい姿」が浮かびます。
ところが、『あなただけ見えない』では、そのイメージを完全に壊してきた。
これがすごいんですよね。
「イケメン俳優なのに、こんな役をやるんだ」
という驚き。
そして、
「この人、ただのイケメン俳優じゃない」
という発見。
明美という役は、三上博史さんにとって大きな挑戦だったと思いますが、見る側にとっても「三上博史という俳優の凄さ」を知るきっかけになった作品だったのではないでしょうか。
50代になった今、もう一度見ると感じ方が違う
若い頃に見たドラマって、その時代の自分の記憶とセットになっています。
『あなただけ見えない』も、私にとっては単なる昔のドラマではありません。
明美を見て「怖い!」と思った自分。
三上博史さんの演技に驚いたこと。
次は何が起こるんだろうと、画面から目が離せなかった感覚。
そういう記憶まで一緒に蘇ってきます。
そして50代になった今、改めて考えると、
「よくあんな役を演じたな」
という驚きのほうが大きくなっています。
当時はただ怖かった明美。
でも今なら、その裏にある三上博史さんの演技への挑戦や、役を成立させるための細かな表現にも注目してしまいます。
昔は「怖いドラマ」。
今は「俳優・三上博史の凄さが分かるドラマ」。
私の中では、そんなふうに見え方が変わりました。
『あなただけ見えない』の明美は、今見ても強烈
1992年のドラマなので、放送からかなりの年月が経っています。
それでも「あなただけ見えない 明美」と検索する人がいるのは、それだけ明美のインパクトが強かったからではないでしょうか。
昔のドラマを振り返ると、
「こんな設定、今だったらなかなか作れないかも」
と思う作品があります。
『あなただけ見えない』も、そのひとつ。
そして何より、三上博史さんが明美という難しい役を、単なる話題作りではなく、本当に「ひとりの人物」として成立させてしまったことがすごいと思います。
まとめ|三上博史の明美は「怖い」のに忘れられない
三上博史さんの『あなただけ見えない』での明美は、今振り返っても非常に強烈なキャラクターです。
女性の姿になったことだけが話題なのではありません。
三上博史さんが、
「高野淳平」
「青田和馬」
「明美」
という異なる人格を演じ分けたからこそ、作品に独特の緊張感が生まれました。
そして私にとっては、明美は今でも「トラウマ級に怖かった存在」です。
ただ、50代になった今だからこそ、あの怖さの裏にあった三上博史さんの演技力にも気づくようになりました。
若い頃はイケメン俳優として注目されていた三上博史さん。
でも『あなただけ見えない』の明美を見れば、彼が単なる「イケメン俳優」ではなかったことがよく分かります。
むしろ、イケメンという枠から飛び出してしまうほどの演技力を持っていた。
だからこそ、30年以上たった今でも、明美の姿が私の記憶に残っているのだと思います。
「あなただけ見えない」と聞いて、明美を思い出す人。
きっと私だけではないですよね。


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