『税金で買った本』はどんなドラマ?奥平大兼の成長と図書館の魅力を50代目線で考察

ヒューマンドラマ

「図書館が舞台のドラマ」と聞いて、どんな物語を想像しますか?

静かな場所で本を読んだり、勉強したりする姿を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。

ところが、NHK夜ドラ『税金で買った本』の主人公は、けんかが強いヤンキー高校生です。

主人公の石平紀一を演じるのは、俳優の奥平大兼さん。ひょんなことから図書館に関わるようになった紀一が、本や図書館の仕事、そして個性豊かな人たちとの出会いを通じて成長していく物語です。

私がこの作品で気になったのは、ヤンキー高校生と図書館という意外な組み合わせでした。

普段はあまり意識しない図書館の仕事や、本を通して広がる人とのつながり。見ているうちに、身近な場所にも知らない世界がたくさんあるのだと感じさせてくれます。

今回は、『税金で買った本』のあらすじやキャスト、見どころを紹介しながら、50代の私が感じた作品の魅力をお伝えします。

『税金で買った本』のあらすじ

『税金で買った本』は、図書館を舞台にしたライブラリー・ヒューマンコメディーです。

主人公の石平紀一は、けんかに巻き込まれることも多いヤンキー高校生。

ある日、書店で子どものころに好きだった本と同じタイトルの小説「放浪する青」を見つけます。

お金に余裕がない紀一は、その本を借りようと図書館へ向かいます。しかし、そこで10年前に返していない本があることを知らされ、思いがけない出来事に巻き込まれていきます。

やがて図書館でアルバイトをすることになった紀一。

そこで出会ったのは、利用者のために働く個性的な図書館職員たちでした。

本を貸し出すだけではない図書館の仕事、知らなかったルール、さまざまな人との交流。紀一は、図書館での経験を通して少しずつ新しい世界を知っていきます。

このドラマの面白さは、主人公が最初から何でも知っているわけではないところです。

疑問に思ったことを尋ね、納得できるまで調べる。そんな紀一の姿が、物語にユーモアと温かさを与えています。

『税金で買った本』のキャスト

ドラマには、個性豊かな登場人物が登場します。

石平紀一役:奥平大兼

主人公の石平紀一を演じるのは、奥平大兼さんです。

けんかが強く、見た目はいかにもヤンキーですが、根は素直で好奇心旺盛な高校生です。

知らないことをそのままにしておけず、自分が納得するまで人に聞いたり、調べたりする性格も持っています。

私が魅力を感じるのは、紀一が単なる「乱暴なヤンキー」として描かれていないところです。

人は見た目だけではわからないものですよね。

図書館という、それまで自分とは縁が薄かった場所で働くことによって、紀一がどんなことを知り、どのように変わっていくのか。奥平大兼さんの演技にも注目したいポイントです。

早瀬丸小夜香役:西野七瀬

西野七瀬さんが演じるのは、図書館職員の早瀬丸小夜香です。

紀一が図書館の仕事やルールを知っていくうえで関わる重要な人物です。

図書館には、利用者からは見えにくい決まりや専門的な仕事があります。そうした世界を紀一と一緒に知っていけることも、このドラマの楽しさです。

白井里雪役:青木マッチョ

青木マッチョさんが演じるのは、白井里雪です。

本の弁償や修理を担当する図書館職員で、紀一とのやり取りも見どころのひとつです。

本は借りて読み終われば、それで終わりというわけではありません。次に読む人のために状態を管理し、必要なら修理する仕事もあります。

こうした仕事が描かれることで、図書館の裏側にも興味が湧いてきます。

そのほかの出演者

そのほか、磯山さやかさん、大友花恋さん、新原泰佑さん、下川恭平さん、平山浩行さん、矢田亜希子さん、川島明さんらが出演しています。

それぞれの登場人物が紀一と関わりながら、物語にさまざまな視点を加えていきます。

『税金で買った本』の見どころ3選

1.ヤンキー高校生が図書館で働くという意外性

まず面白いのは、主人公と舞台のギャップです。

けんかが強いヤンキー高校生が、静かな図書館で働くことになる。最初は想像しにくい組み合わせですが、だからこそ紀一の言動が新鮮に感じられます。

図書館には、利用者が気持ちよく本を借りられるようにするためのルールがあります。

紀一はそのルールに触れながら、図書館がどんな場所なのかを学んでいきます。

知らないことに出会ったとき、素直に疑問を持てることは大切ですよね。

大人になると、わからないことがあっても、今さら聞けないと思ってしまうことがあります。

そんなとき、紀一のように「どうして?」と尋ねる姿を見ると、知ることを楽しむ気持ちを忘れたくないと思います。

2.知られざる図書館の仕事がわかる

図書館というと、本を借りたり返したりする場所というイメージが強いかもしれません。

でも、実際には本の管理や修理、利用者への対応など、さまざまな仕事があります。

私も、普段利用する場所の裏側にどんな仕事があるのか、意外と知らないことが多いと感じます。

何気なく並んでいる本も、職員の方々が管理しているからこそ、次の人が気持ちよく読めるのですよね。

このドラマは、図書館で働く人たちにも目を向けています。

普段は見過ごしてしまう仕事に光を当てているところも、作品の魅力だと思います。

3.本と人との出会いが主人公を成長させる

紀一は、図書館でさまざまな人と出会います。

自分とは違う考え方を持つ人や、これまで知らなかった仕事に触れることで、少しずつ視野を広げていきます。

人は、自分の知っている世界だけで生活していると、どうしても考え方が限られてしまいがちです。

でも、本を読んだり、人の話を聞いたりすることで、知らなかった世界を知ることができます。

私がこの作品から感じたのは、大きな出来事だけが人を変えるわけではないということです。

日々の小さな経験や、誰かとの会話が、いつの間にか自分の考え方を変えていることもあるのではないでしょうか。

『税金で買った本』というタイトルにはどんな意味がある?

タイトルを見て、少し不思議に感じた人もいるかもしれません。

図書館にある本は、利用者がその場で購入するのではなく、図書館が所蔵して貸し出すものです。

そして、公共図書館の本は、税金によって支えられる公共サービスとも深く関わっています。

「税金で買った本」というタイトルには、私たちが普段何気なく利用している図書館が、社会の仕組みの中で成り立っていることを考えるきっかけがあります。

図書館は、本を借りたい人だけの場所ではありません。

知りたいことを調べる人、子どもに本を読んであげたい人、静かな場所で過ごしたい人など、さまざまな人に開かれています。

その一方で、本を大切に扱うことや、みんなが利用できるようにルールを守ることも大切です。

ドラマを通して、公共の場所をみんなで支えていくことについて考えてみるのも、面白いのではないでしょうか。

『税金で買った本』を見て感じたこと

私がこのドラマを通して改めて感じたのは、年齢に関係なく、新しいことを知る楽しさは大切だということです。

若いころは、学校や仕事、人間関係など、毎日の生活の中で自然と新しい経験をする機会がありました。

でも、年齢を重ねると、これまでの経験から物事を判断することが増えてきます。

それは悪いことではありませんが、知らないものに出会ったときに、最初から「自分には関係ない」と決めつけてしまうのは、少しもったいない気もします。

紀一も、最初から図書館に詳しかったわけではありません。

知らない場所に関わり、疑問を持ち、人と出会うことで、自分の世界を広げていきます。

そんな姿を見ていると、私もまだまだ知らないことがたくさんあるのだと感じます。

また、本には、普段の生活ではなかなか出会えない考え方や価値観に触れられる魅力があります。

忙しい毎日の中では、つい目の前のことだけで精いっぱいになりがちです。

そんなとき、久しぶりに図書館へ行ってみたり、気になった本を一冊手に取ってみたりするのもいいかもしれません。

大きな挑戦をしなくても、ちょっとした好奇心から新しい楽しみが見つかることはあります。

『税金で買った本』は、そんなことを思い出させてくれるドラマでした。

『税金で買った本』の原作漫画も読んでみたい!

『税金で買った本』には、ずいのさん原作、系山冏さん作画による同名漫画があります。

ドラマを見て紀一や図書館職員たちに興味を持った人は、原作漫画を読んでみるのも楽しみ方のひとつです。

映像では俳優さんたちの表情や会話を楽しめますし、漫画では自分のペースで物語を読み進めることができます。

ドラマをきっかけに原作を知り、さらに図書館や本の世界に興味を持つ人もいるのではないでしょうか。

本を読む習慣があまりない人にとっても、好きなドラマから読書への関心が広がるのは、素敵なことだと思います。

まとめ|『税金で買った本』は本と図書館の魅力を再発見できるドラマ

『税金で買った本』は、ヤンキー高校生の石平紀一が図書館で働くことになり、本や人との出会いを通じて成長していく物語です。

奥平大兼さんが演じる紀一の好奇心、個性的な図書館職員たちとのやり取り、そして普段はあまり知られていない図書館の仕事が見どころです。

私が特に魅力を感じたのは、身近な場所にも、まだ知らない世界がたくさんあると気づかせてくれるところです。

図書館は、本を借りるだけの場所ではありません。新しい知識と出会い、自分とは違う考え方を知り、時には自分自身を見つめ直すこともできる場所です。

年齢を重ねても、知らないことを知る楽しさはなくなりません。

ドラマを見て「久しぶりに図書館へ行ってみようかな」「何か一冊、本を読んでみようかな」と思えたなら、それも作品が届けてくれた大切なものなのかもしれません。

『税金で買った本』は、本や図書館に対する見方を少し変えてくれる、温かさのある作品です。

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